『変形性膝関節症』の早期発見のために/ブログ

■膝の痛みや症状：初期

朝、起き上がるとき、しばらく座っていて立ち上がるとき、歩き始めのときなど、

動かし始めに膝が痛む「動作開始時痛」がみられます。

また、階段の上り下り時、特に下りるときに痛みが出ますが、多くの場合、

これらの痛みはしばらくすると無くなります。

変形性膝関節症の最も初期に見られる症状の一つですが、

一時的な痛みであるため、病気と考えない人が多くみえます。

■膝の痛みや症状：進行すると

変形性膝関節症が進むと、歩いていると膝が痛くなり、

しばらく休んでも痛みが治まりにくくなります。

また、膝の曲げ伸ばしが困難になったり、炎症により膝に水がたまったり腫れたりすることもあります。

少し歩いただけで痛い、膝が痛くて曲げられないので正座できない場合は、

比較的重症である可能性があります。

さらに症状が進むと、安静にしていても痛みが続くこともあり、

膝関節が大きくO脚に変形するなど、日常生活に支障をきたすようにもなります。

変形性膝関節症の初期では、膝の痛みは一時的ですが、

いったん痛みや症状が治まっても病気が治ったわけではありません。

こうした膝の痛みを繰り返し感じたり、以前より痛みを強く感じるようになったら、

早めに診断を受けることが大切です。

問診の際は、痛みについて具体的に話せるように

「どこが、いつから、どんなときに、どのように痛いか」を整理しておくとよいでしょう。

診断の際には、問診や触診、X線で撮影して病気の状態を調べます。

また、関節リウマチや偽痛風、半月板損傷など、膝に痛みを生じる他の重要な病気を発見するために、

血液検査やMRIなどを行うこともあります。

変形性膝関節症以外の病気が膝の痛みの原因になっている場合は、

これらの原因に対する治療で痛みが改善する可能性があります。

変形性膝関節症には、病気の進行や症状の程度に合わせた適切な治療法があります。

早めに正しい診断を受け、適切な治療を開始することが大切です。

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