食べる順番ダイエット/ブログ

最近、『食べる順番ダイエット』というものが流行っています。

毎年毎年、新しいダイエット方法が流行しては消えていきます。

果たして、この『食べる順番ダイエット』は効果があるのか？

実は、この『食べる順番ダイエット』というのは、以前からある「低インスリンダイエット」と内容は同じです。

どういうことなのか？？

まず、ダイエットで一番必要なのは、以下の2点です。

　●血糖値をなるべく上げないようにすること。

　●トータルの摂取カロリーを減らすこと。

低インスリンダイエットをご存じでしょうか？

◇低インスリンダイエットのポイントその①

炭水化物を食べるときは、雑穀米、玄米、そば、全粒粉パンといった「GI値」の低いものを食べるようにして、

GI値の高い白米、食パン、うどんは避ける。

GI値の低いものほど、血糖値が上がりにくいからです。

食品のGI値を知らなくても、「より硬いものの方がGI値が低く、ダイエットに良い！」とだけ覚えておくといいでしょう。

うどんよりそば、パスタならばアルデンテ、白米よりも玄米の方がGI値が低いといった感じです。

※GI値：グリセミック指数 (glycemic index)

　　炭水化物が消化されて糖に変化する速さを相対的に表す数値のことです。

 

◇低インスリンダイエットのポイントその②

GI値の高い炭水化物を食べるときは、GI値の低い食物繊維と一緒に食べるようにすると良いでしょう。

食物繊維とは、野菜、海藻類、キノコ類です。

たとえば、うどんを食べたかったら山菜うどんを食べる。

これが低インスリンダイエットです。

食物センイはほとんどカロリーゼロでありながら腹持ちが良いため、食欲を紛らせてくれます。

その結果、トータルの摂取カロリーが減るわけです。

『食べる順番ダイエット』では、

　　1．食物繊維を初めに食べ、

　　2．次にスープ類、

　　3．次にたんぱく質、

　　4．最後に炭水化物を食べる

と紹介されていました。

これは、GI値の低い食物繊維から食べ始め、GI値の高い炭水化物を最後に食べることによって

血糖値の上昇をゆるやかにしているのです。

つまり、低インスリンダイエットにほかなりません。

低インスリンダイエットは、糖尿病の治療にも有効な食事法で、減量にも有効です。

ただし、『食べる順番ダイエット』では「カロリーは全く気にせず食べてよい！」と紹介されることがあるようです。

残念ながらこの最後の言葉をうのみにしてしまうと、台なしになってしまいます。

このダイエット方法は、確かに「太りにくく、やせやすい食事方法」です。

しかし、カロリーを全く気にせず食べてよいなんてことは決してありません。

そもそも、そんなダイエット方法は存在しません。

低インスリンダイエットだって、カロリーを気にせず食べてしまっては全く効果はありません。

メディアの世界では、しばしばこうした過剰な表現がなされますので気をつけましょう。

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